代替プレイヤー(リプレイスメントプレイヤー)という言葉をご存知ですか?
試合中にケガなどでプレイヤーが出血した場合、直ちに処置が必要です。処置の間、そのプレイヤーは試合に出ることができませんよね。
その処置が終わるまで臨時に出るプレイヤーを「代替プレイヤー(リプレイスメントプレイヤー)」といいます。
代替プレイヤーを使うためのルール
- 試合中、プレイヤーが出血したときは直ちに止血などの処置をしなければいけません。しかし、その処置が完了するまでプレイヤーは試合に出ることができないため、臨時の選手を試合に出すことができます。その選手を代替プレイヤーといいます。
- ケガをしたときに、試合に出ているプレイヤー以外であれば、どの選手でも代替プレイヤーとして試合に出ることができます。
※ただし、違反により退場や除外となった選手は代替プレイヤーになれません。 - 代替プレイヤーは、一時的に退いたプレイヤーに代わり、そのイニングから次のイニングの終了まで継続して出場することができます。
- 次のイニングが終了して新しいイニングに入ろうとしていても負傷したプレイヤーが戻って来ないときは、代替プレイヤーを正規の交代者と交代しなければいけません。正規の交代者がいないときは没収試合となってしまいます。
- 代替プレイヤーとして試合へ出るときは、正式な交代ではないので試合出場や再出場の権利を妨げません。
- 血液の付いたユニフォームを着て試合に出ることはできません。また、地面や用具に血液が付着した場合も、完全に払拭しなければいけません。
- ユニフォームに血液が付着した場合、他の選手と交換してもらうことになりますが、このとき、背番号が変更されても問題はありません。
- 出血の処置が完了したプレイヤーはいつでも試合に戻ることができます。ただし、代替プレイヤーが使えるイニングを越えてから試合に戻る場合は、再出場のルールが適用され、再出場の資格がなければ試合に戻ることは出来ません。
- 代替プレイヤーを使うときは、必ず球審に通告する必要があります。
これらのルールが適用となるのは、代替プレイヤーが試合に出るときと、処置のため退いたプレイヤーが試合に戻るときだけです。
代替プレイヤーの違反とペナルティ
代替プレイヤーの違反は次のようなときです。
- 代替プレイヤーの資格がない選手を出場させたときは、再出場違反としてペナルティを受けます。
- 代替プレイヤーを無通告で出場させて、相手チームからアピールがあったときは無通告交代としてペナルティを受けます。
- 負傷して退いたプレイヤーを試合に戻すとき、無通告で戻したため相手チームからアピールがあったときも無通告交代としてペナルティを受けます。
代替プレイヤー違反でのペナルティ
代替プレイヤー違反で受けるペナルティは、再出場違反やプレイヤーの交代による違反でのペナルティが適用されるため、
⇒通常の選手の交代に関するルールが参考になります。
まとめ
小学生の試合では、出血するような負傷はほとんどありませんが、デッドボールやプレイ中にボールが当たることでベンチに下がることがたまにあります。
代替プレイヤーを使うことができるのは、出血した場合の処置に限られているので、打撲や骨折などで試合に出られないときは正式な交代として選手を交代させなければいけません。
かなり制限のあるルールですが、突発的なアクシデントに対応するためには知っておいた方が良いと思います。
スポーツにケガはつきものなので、負傷時の対応も日頃から話し合っておくことが必要かもしれませんね。