試合中は、試合の流れによって打ち合わせが必要な時があります。特に、悪い流れがになり始めたときは、一刻も早くその流れを断ち切りたいところです。打ち合わせのタイミングは、監督の手腕にかかってきます。
では、試合中の打ち合わせはどんな時でも出来るのでしょうか?
いつでもタイムを取って出来そうですが、そうでもありません。選手への助言や激励であっても、決められた規則を守らなければペナルティを受けてしまいます。
ここでは、そんな打ち合わせのについて分かりやすく解説していこうと思います。
攻撃側の打ち合わせ
攻撃側の監督やコーチが、試合を止めてまでプレイヤーと打ち合わせをすることはあまり見かけませんが、攻撃側の打ち合わせのルールとしてこれらを覚えておく必要はあると思います。
- 攻撃側の監督やコーチが、プレイヤーと打ち合わせするためには、審判に「タイム」を要求する必要があります。
- 攻撃側の打ち合わせは、1イニング中に一度限りと決められています。
- 守備側の打ち合わせ中に、攻撃側が打ち合わせをしたとしても、それは「攻撃側の打ち合わせ」とはみなされません。
攻撃側の打ち合わせのペナルティ
攻撃側の監督やコーチが、プレイヤーと規定以上の打ち合わせを行った場合、本来なら監督が退場となりますが、小学生の試合では監督の退場はありません。
開催している試合の規約によりますが、球審からの警告程度で済むでしょう。
また、審判に「タイム」を要求せずに打ち合わせをしたときは、審判員の判断で「打ち合わせ」と取られることがあります。
守備側の打ち合わせ
守備側にとって、打ち合わせは試合を決めるために必要不可欠な行為です。
そのため、試合を有利に進めるためにも、決められたルールをしっかりと覚えておきましょう。
- 守備側の打ち合わせは、監督またはコーチが「タイム」を要求してから打ち合わせを行うことができます。
- 守備側の打ち合わせは、1イニングから7イニングまでの間に3回まで行うことができます。
- 1イニング中に、二度または三度打ち合わせを行うのは可能です。
- 打ち合わせが内野内で行われたときは、監督がベンチに戻ろうとしてファウルラインを越えた時点で、打ち合わせ終了となります。
- 監督が選手をベンチ前に呼んで、ファウル地域で打ち合わせを行ったときは、監督がベンチに戻った時点で打ち合わせ終了となります。
- 攻撃側の打ち合わせ中に、守備側が打ち合わせを行ったとしても、守備側の「打ち合わせ」とはなりません。
守備側の打ち合わせのペナルティ
規定回数を超えて打ち合わせを行った場合、投手を交代しなければいけません。
また、交代した投手は再び投手として出場できなくなくなり、不正投手となります。
「タイム」を要求しないで打ち合わせを行ったときは、審判員の判断で「打ち合わせ」となります。
打ち合わせと選手交代
選手を交代するために「タイム」をとって、選手が交代している間に守備側が打ち合わせをしたとしても、それは「打ち合わせ」とはみなされません。
また、打ち合わせのために投手のところへ行き交代を指示した後、球審に交代を通告した場合も、「打ち合わせ」とはみなされません。
つまり、ピッチャー交代のために球審に通告する前後であれば、監督やコーチが投手と打ち合わせをしても、「打ち合わせ」を取られることはありません。
打ち合わせのケーススタディ
Q. 監督がタイムを取ってから投手と打ち合わせを行った。ベンチに戻ってから同じイニング中に、再度、キャッチャーをベンチ前に呼んで打ち合わせを行った。
A. 1回から7回まで三度打ち合わせが可能であり、1イニング中に二度または三度してもよいため、定められた回数以内であれば問題はありません。
このケースの場合、二度の打ち合わせを行ったとみなされます。
Q. 守備側の監督が、投手をベンチ前に呼んで打ち合わせを行い、再び、投手のところへ行って指示を出した。
A. 監督がファウル地域で打ち合わせを行い、ベンチに戻った時点で打ち合わせが終了しています。その後に、投手のところへ行って指示をしたのであれば、再度「打ち合わせ」を行ったとみなされます。
このケースの場合も、二度の打ち合わせを行ったとみなされます。
まとめ
打ち合わせのルールを簡単にまとめるとこんな感じです。
- タイムをかけてから、打ち合わせを行う。
- 打ち合わせは、1試合中、三度まで出来ます。
- 投手交代のときの打ち合わせは、「打ち合わせ」となりません。
小学生のソフトボールでは、ほとんどの場合、ベンチから指示を出すことが多いと思います。
しかし、大きな大会などで1点を争う試合のときは、試合の流れを変えるために打ち合わせが非常に有効となることがありますので、打ち合わせを効果的に使えるようにしておきましょう。
コメント