2018年はオフィシャルルールの改正で、今までのストライクゾーンが大きく変わりました。
明らかにピッチャー有利の改正ですが、本当にこれでいいのか、少し疑問に思うところもあります。
しかし、改正点はしっかりと覚えておかなければいけないので、今回の主な改正点を解説していきます。
ストライクゾーンの変更点
今回の改正点で一番の目玉は、ストライクゾーンが変わったことです。
今までのストライクゾーンと比較してみましょう。
打者のストライクゾーン
今までの打者に対するストライクゾーンですが、上限は打ちに行った時の脇の下からで、下限は膝のお皿の上でした。この範囲にボールが入っていなければストライクとなりません。

2017年までのストライクゾーン

2018年改正ストライクゾーン
高低差については、全体的に下がった感じですね。つまり、今までよりも低めにボールを集めることが必要となってきそうです。

ストライクゾーンとボールの位置
ボールがストライクゾーンに完全に入っていなければ、ストライクとはなりません。
球審をするときは、高めよりも低めに見極めが重要になりそうです。
ベースの空間上のストライクゾーン
今までは、ベース上の空間をボールが完全に通過しなければストライクになりませんでした。

ストライク

ボール
上の図のように、ベース上の空間を完全に通過する前に落ちた場合はボールでした。
新しく改正されたルールは、ベース上の空間をボールが完全に通過していなくてもストライクとなるようです。

ストライク

ストライク
ベースを通過しなくてもストライクになるということは、バッターボックスの一番後ろに立つと、ワンバンしてもストライクを取られる可能性があるということです。子供たちへの指導として、バッターボックス内の立ち位置など、変更しなければいけないところがありそうですね。
ホームベース上のストライクゾーン
ホームベース上のストライクゾーンも、今までより広くなりました。
ベースの四隅を少しでもかすめればストライクになるのは変わりません。新しくなったのは、ベースの真横をかすめていくボールもストライクになるというところです。

今までのホームベース上のストライクゾーン

2018年改正されたホームベース上のストライクゾーン
球審をやっていると、インコース寄りに身体を持っていくので、アウトローがいつも見にくい印象でした。その分、少しストライクゾーンを広げていたのですが、今回の改正でルール的にもストライクの範囲が広がりました。
ピッチャーにとっては、全体的に一回りくらい、ストライクゾーンが広くなったんじゃないかと思います。
指導者としては、この新ストライクゾーンをしっかりと子供たちに指導していくようにしましょう。
ピッチャープレートの変更点
今までは、両氏がぴちゃープレート付いた状態から、投球が開始されていました。
今回の改正で前にステップする自由足は、プレートの後方にあればプレートに触れずに投球しても不正投球とはならないようになりました。
不正投球とならない足の位置
投球前に軸足がプレートに触れていれば、投球時に軸足のかかとが図のように回転しても、つま先さえ移動していなければ不正投球になりません。
不正投球となる足の位置
軸足がプレートから離れたまま投球すると、不正投球となります。

不正投球
また、軸足のつま先が動かして投球すると、不正投球となります。

不正投球
細かいところですが、ピッチャーにはしっかりと指導をしてあげて下さい。
その他の改正点
その他の主な改正点というと、バッターボックスで故意に白線を消すとボールデッドとなり、打者にワンストライクが宣告されるというものです。
今までは、国際ルールで適用されていたようですが、オフィシャルルールでその文言が消されたことにより、全ての試合でこのルールが適用されるようになりました。
わざと消すようなバッターを見たことはありませんが、足場を作るときに地面を削る癖のある子は、注意が必要だと思います。
正しくルールを理解して、公正なジャッジを目指していきましょう!
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